阪神高速道路 梅田出口:ゲートタワービルの立体道路について
阪神高速道路池田線の梅田出口といえば、世界的にも有名(らしい)ビルの真ん中を突き抜ける高速道路。
平成元年の道路法改正に基づく立体道路制度適用第1号。
橋脚の立ち方を見ればわかるが、道路と建物はそれぞれ別個に自立している。同じ大阪でも朝日新聞ビルは、道路が完全に建物に乗っかっているのだが。
ゲートタワービルの各階案内 5階から7階は阪神高速って入居しているわけではなくビルを貫通しているわけだが。
なお、このビル案内で見ると、このビルは16階建てだが、登記上は阪神高速が通過するフロアはカウントしないので、登記上は13階建てなのだそうだ。
「不動産カウンセラー」No4「座談会 道路一体建物について(阪神高速の現状)」14頁から引用。
隣車線から撮影。5階から7階はこうなっております。
ビルと道路が完全分離しているのが分かります。
ところで、この「ゲートタワービル」という名前、ちょっといわくあり。
当時の大阪は関空バブルでオール関西でトンカチやっていた。この梅田オフランプも阪神高速の渋滞解消として関空バブルの時に追加で作ったわけです。
左側のランプがゲートタワービルをくぐって梅田北ヤード方向へ向かうランプ。後から付け足した感じがよく出ている。
当時の関西で、「ゲートタワービル」といえば、関西空港手前のりんくうタウン駅につくっていた「ゲートタワービル」が有名だったのだが、りんくうタウンに先行して梅田の方が「ゲートタワービル」を名乗ってしまった。おかげでりんくうタウンの方は、「りんくうゲートタワービル」と名乗るはめに。。
おまけに、りんくうゲートタワービルは本来関空連絡道をはさんで南北にタワーがならぶはずだったのが、関空バブルがはじけてあえなく片側だけになってしまった。。。
それはともかく、詳細な経緯は、下記の報文(「道路行政セミナー」1992年9月号)を御覧ください。
最後に図面の部分を拡大してみる。
ビル会社のサイトはこちら 各フロアの図面などがあります。また、ビル会社のサイトで紹介しているつべは下記のとおり。
台湾でも紹介の様子
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