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2014年1月18日 (土)

阿佐谷の陸軍用地

スリバチ学会さんの

浅いスリバチに、紡がれるものがたり―暗渠に垣間見る“昭和”―[特別寄稿:吉村生]

において、杉並区阿佐谷北の暗渠が紹介されている。


そこを更に北上すると、東西に細長い「陸軍用地跡」が。。。


東京時層地図で気づいて気になって現地に行ってみるとそれらしい杭が。。



写真ではうまく見えないが、「陸軍」と刻まれている。



大東京区分図35区之内杉並区詳細図(昭和10年)では、右端の高円寺六丁目から馬橋四丁目の陸軍通信学校を経て天沼二丁目の日大二中まで、細長い緑色の「陸軍用地」が記されている。




中野区側が気になる。中野駅北側には陸軍中野学校等の施設があったはずなので、関係があるのではないか。。。
同時期の東京日日新聞発行最新杉並区明細地図によると、杉並区と中野区の区境に電信聯隊があり、そこが起点の模様だ。



いろいろググってみると。。

氷川神社http://www.hikawajinjya.jp/kisyoujinjya.html
によると
「陸軍気象部があった中野・高円寺の軍事施設の歴史に触れておこう。明治時代後半に東京市内の人口が急増、広大な敷地を要する官公庁や軍事施設、学校や寺院等は、都市計画により郊外に移された。
東京市に隣接した中野の原っぱにも諸施設が転入。生類憐れみの令で設けられた中野犬小屋跡の現・警察大学校の場所には、日清戦争直後の明治30(1897)年に陸軍鉄道大隊が創設され、早稲田通りに並行して天沼の日大二高までが、幅30~50mの鉄道線路敷設と機関車運転訓練の演習場になった。

鉄道大隊は、明治35(1902)年に電信教導隊が併設され、鉄道隊と改称。日露戦争で砲弾命中状況の気球観測が成功し、明治40(1907)年に鉄道隊に気球隊が併設された。鉄道隊が翌年にかけて転営後は、電信隊(電信教導隊が改称)と気球隊の施設になった。

第一世界大戦での飛行機の重要性が認識され、大正8(1919)年に気球隊は飛行機に編成替えになり、陸軍は「中野飛行場」を計画。翌9年に格納庫用地として、馬橋公園を含む軍用地の拡大を行ったが、狭くて滑走路予定地に民家も多いため、建設は中止された。
放置されていた格納庫用地に、昭和元(1926)年に陸軍通信学校が開校。昭和14(1939)年に通信学校が転出して、入ってきたのが陸軍気象部である。 
戦前の気象観測は中央気象台(現・気象庁)のほかに陸軍気象部、海軍水路部でも行い、陸軍は昭和13(1938)年に気象部を設立、4気象連隊があった。

戦後、陸軍気象部は運輸省(現・国土交通省)・気象庁の気象研究所に改組。敷地は3分の1に縮小され、残りは馬橋小学校用地などとして払い下げられた。鉄道隊などが演習を行った軍用地も、敗戦後に住みついた罹災者や引揚者に払い下げられている。」

今昔マップ(明治42年)では、気球隊と電信隊の記載がある。


今昔マップ(大正8年)では、電信隊から、東西の用地には、電信線らしき記号が見える。


現状では、都営団地があり


国家公務員住宅跡があり(RAの切り文字がなんかいいですね。。)

元国有地らしい使われ方もしているが、ほとんどが細長い地型を生かした?民家となっている。





なお、トトロの家こと近藤謙三郎氏亭(近藤氏が計画した都心の自動車道の免許を申請した高速車道株式会社の所在地でもある。)も近い。

「すぎなみ学倶楽部」に東京交通社発行「大日本職業別明細図 昭和8年当時」(PDF/約2.2M)がUPされているので、下記リンク先もご参照あれ

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コメント

はじめまして。少し前の記事に、すみません。
そのスリバチ記事を書いた者です。お読みいただき、ありがとうございます。
じつはわたし、この陸軍用地のことも書いています。この古地図のスペースはとても気になりますよね。
http://kaeru.moe-nifty.com/ankyo/2012/11/post-1768.html

陸軍の文字が読める境界石もいくつか見つけましたが、今回記事にされた石は、あまり見覚えがありません。
自分はまだ見つけていないものかもしれません。またあの細長い場所を放浪したくなりました。

投稿: nama | 2014年2月 3日 (月) 01時47分

nama様
コメントありがとうございました。
お礼を貴兄のブログにコメントさせていただきました。

投稿: 革洋同 | 2014年2月 8日 (土) 16時20分

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