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2014年4月12日 (土)

大津が終点のはずだった北陸自動車道

北陸自動車道は、当初は大津市が終点であった。

縦貫道法北陸道

昭和39年当時の高速道路図では下記のような塩梅である。

昭和39年高速道路路線図

昭和39年高速道路路線図2

http://jpimg.digital.archives.go.jp/pdf/H1430a00280000/050200741325.pdf

答弁資料

北陸道は大津が終点だった

法律では大津が終点なのに、「米原が便利」「大津は実際上不可能」と言い切ってしまっているあたり何とも。。

なお、昭和41年の法律改正で米原が終点へ変更されている。

http://jpimg.digital.archives.go.jp/pdf/H1830a00080000/0838.pdf

昭和41年高速道路網図

想定問答

北陸道は大津が終点だった2

大津関係では下記も参照されたし。

http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/webic-f4d9.html

また、北陸道は新潟側もいろいろいじっているので下記も参照を。

http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-63fa.html

余談だが、北陸道を法定化するにあたっての国会審議が凄い。何が凄いって下記の議事録をご覧になればわかる、

第039回国会 衆議院建設委員会 第10号 昭和三十六年十月二十七日(金曜日)○二階堂委員長 これより会議を開きます。

 去る二十五日付託になりました塚原俊郎君外三十六名提出にかかる国土開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案を議題といたします。

    ―――――――――――――

○二階堂委員長 まず提出者より趣旨説明を聴取いたします。塚原俊郎君。

○塚原議員 ただいま議題となりました国土開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案につきまして、私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表いたしまして、その提案の理由を御説明申し上げます。

 国土開発縦貫自動車道建設法は、去る昭和三十二年、交通需要の充足、近代的陸上交通網の確立、さらに国土の普遍的開発、国民経済の拡大発展等を趣旨として、その成立を見たのであります。

 本法律の制定に基づき、中央自動車道が明年度着工の運びとなっているのを初めとし、東北、北海道、中国、四国及び九州の自動車道については調査が進められているにもかかわらず、ひとり北陸地方のみはその恩恵に浴さず、旧態依然たる裏日本的宿命に甘んじて今日に及んでいるのが実情でありまして、この際何らかの抜本的解決策を講ずることが喫緊の課題であると信ずるのであります。


 すなわち、既存の主要幹線道による輸送力は飽和状態であり、これを打開するため阪神、中京及び京浜経済圏に直結する長距離輸送ルートとして、新潟を起点として名神高速自動車道と結ぶ北陸縦貫高速自動車道の建設を必要とするゆえんも実にここに存するのであります。と同時に、関係地方住民の多年の念願である本自動車道の新設によりまして、その後進性を打破し、地域格差を是正し、もつて本地方の開発を強力に推進するための母胎となしたいと考えるのであります。

 ただいままで提案の趣旨を述べて参りましたが、次に内容について一言御説明申し上げます。

 現行国土開発縦貫自動車道建設法の別表中、九州自動車道の項の次に、北陸自動車道の路線名を追加し、さらに起点、終点及び主たる経過地を加える等、所要の改正を行なうことであります。

 以上が国土開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案の提案趣旨及び内容でございますが、何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御決定あらんことをお願いいたしまして、提案理由の説明にかえる次第であります。

○二階堂委員長 これにて趣旨説明は終わりました。

     ――――◇―――――

○二階堂委員長 本案につきましては、質疑、討論ともにその通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○二階堂委員長 御異議なしと認め、採決いたします。

 国土開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を願います。

  〔賛成者起立〕

○二階堂委員長 起立総員。よって、本案は原案の通り可決いたしました。
 なお、本案議決に伴う委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○二階堂委員長 御異議なしと認め、さように決しました。

与野党共同の議員提案で一切質疑なし!

- 参 - 建設委員会 - 11号 昭和36年10月31日

○委員長(後藤義隆君) 速記をつけて。
 次に、国土開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案を議もといたします。
 
これより質疑を行ないます。発議者のほか政府側から道路局長が出席しております。御質疑の方は御発言を願います。

○田中一君 衆議院提出の国上開発縦貫自動車道建設法の一部を改正する法律案については、会期末で時間がないので質疑は十分しておらぬのですが、先般資料要求としてこの地域の交通量、それから鉄道も含めた貨客の移動の状況等の統計があるはずでありますから、それを資料として配付願いたい。――資料について高野道路局長に説明を願います。

○政府委員(高野務君) 北陸出動車道に関係いたしました資料を提出いたしました。御説明いたします。
 関係しております県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、これらの県のおのおのの状況またその合計と全国のへ合計につきまして、人口、面積、工業出荷額、自動車保有台数、道路の延長、これは一級国道、二級国道、主要地方道、一般地方道のそれぞれ、及びその合計を出しております。それから国府県道の延長に対する改良率を表わしております。また北陸自動車道は一級国道八号線に沿っておりますのでこの八号線の交通量を出しております。これにつきましてごらんいただきますと、人口は五県の合計で六百四万四千人、全国に対比いたしますと六・五%でございます 面積は全国に対比いたしまして七・九%、工業出荷額は四・五%。自動車保有台数は四・九。道路延長は国府県道合計いたしまして、全体的に見ますと八・七%でございます。また改良率は各県ごらんいただきますと新潟は二〇・七、富山は三二・六、石川が二九・四、福井が二九・八、滋賀が三七・六、全国が二八・三でございます。舗装率は新潟五・三、富山八・七、石川七・四、福井七・三、滋賀県三・一、全国は一一%でございます。また一級国道の八号線の平均交通量は全体的に見まして千七十一台、全国の一級国道の平均交通量は千七百十九台になっております。またその下に注といたしまして、主要一級国道の十二時間の平均交通量を示しております。

 以上簡単でございますが、資料の説明を終わります。

○田中一君 大津市を入れた理由はどういうことなんですか。かりに大津市を入れたとすると、御承知のように新潟から高崎辺までも入れた方がいわゆる高速道路としての国土開発としての目的は完成するわけであります、国道網としての。まあわれわれ考えますのは新潟市から福井市付近、あるいは福井市の先の県境ぐらいまでを含めた方が……今までの五県の同じような形の縦貫道の計画の仕方はそうなっております。もしも福井から大津市までを延長しようとするならば、せめて東北縦貫道が入ります宇都宮の辺までその計画に入れると完璧になるわけなんですが、その計画の中にそれをしなかったということは群馬県、栃木県等の人たちは要求しなかったのですか、衆議院において。どういう理由で大津まで入ったのですか。

○衆議院議員(塚原俊郎君) この間も御説明いたしましたように阪神、中京、京阪の経済圏に直結する長距離輸送網として新潟と滋賀を結ぶ、そうして名神高速自動車道と結ぶいう構想のもとにこれは考えたものであります。

○田中一君 宇都宮と新潟を結びますと東北縦貫道と結ぶようになるわけですが、その点は考慮されなかったのですか。

○衆議院議員(塚原俊郎君) この法律案におきましてはその点は考慮いたしませんでした。

○田中一君 なぜ考慮されなかったのですか。どういう理由で考慮されなかったのですか。

○衆議院議員(塚原俊郎君) この間の提案理由にも御説明申し上げましたように、北陸縦貫自動車道が私生児的な存在にあるのを生かしていただくという意味で北陸開発特別委員会が中心となって、その地方の要望に応じ、またその方面を視察して行なったものですからそういうことになったわけです。

○田中一君 建設大臣に伺いますが、われわれの最初の構想というか、国土開発縦貫自動車道の構想は、こう多種多様の地域的高速道路を作るという趣旨から出発したものではないわけなんです、これは。参議院の建設委員会の審議の中にもこれはうたっております。今日ではもはや一般道路として高速道路というものが道路法の中には法律改正されて挿入されておりまして、この性格は国土開発縦貫自動車道建設法の道路として見らるべきか、あるいは道路法上の高速自動車道として見られるべき性格になるのかということは、非常な性格上の問題があろうかと思います。そこで先般も提案者に伺ったのですが、大体において現在あそこを走っております八号線と並行して走るような形になるんではなかろうか。こう考えますと私は二重投資であるというような疑いが相当濃いんではないかと思うのです。日本の国はまだ税金も高いし、多少地域的な問題があろうとも二重投資は避けなければなりません。したがってこの新潟、富山、金沢市、福井市、大津市という経過地を考えますときには、高速自動車道の性格であっても一向差しつかえないではないかというふうにも考えられますので、この点は、現在建設省が考えておられますところの高速道路に対する考え方ですね、どういう御意見をお持ちか。私、心配するのは八号国道があるにもかかわらず、これに並行する地域を通るとするならばこれは二重投資である、これは避けなければなりません。地元の関係市町村の方々の気持はよくわかります、わかりますが、そういう点に対する政府の見解、並びにこの五地点を経過地として示すならば、交通オンリーの国土開発縦貫道としての性格じゃなく、高速自動車道の性格を持つべきじゃないかという点についての政府の見解を伺います。
○政府委員(高野務君) お答えいたします。この北陸縦貫高速自動車道の経過地を拝見いたしますと、大体におきまして一級国道八号線に沿っているのでございます。一級国道八号線は五百九十人キロございまして、ただいまのところ整備率は改良が七五%、舗装が五七%できておる状況でございまして、なお残工事費約百四十六億ございますが、これはできるだけ早く、この五カ年計画の中におきまして完成して参りたいと思います。しかしながらこの国道ができましても、あるいは現にできておりますところでも相当もう交通は一ぱいになっておるわけでございまして、将来の計画といたしましてここに専用道路を計画するということも非常に意義があろうかと思います。また、この地区におきましては、なお今後開発すべき種々の希望を持たれる地点がございますので、これを開発するという意味におきましてまた意義があろうかと思います。しかしながらこの線といたしましては、やはり全国の自動車国道網のまずその一部として考えられたものである、というふうな考え方が、できるのではないかと思っております。

○田中一君 衆議院のお歴々へ総員の提案でありますから、道路局長もなかなか答弁しにくいと思いますが、しかしこれは強い地元の要請というのでありますからだれも反対するものもないと思いますが、ただお願いしたいのは、第一にこの法案が可決成立した暁に、三十七年度の予算としてこの調査費をどれくらい計上するというお考えがあるか。あるいは三十七年度は予算の経常費に組み込んで考えておらぬというなら、いつごろ調査費を計して調査を始めるのですかという点が一つ。
 それから先ほどもるる言っておりますように、地点があまり市街地に寄っているようでありますと工事に相当支障を来たします。したがって、国土開発縦貫自動車道というこの精神を十分にくみとって、当然この五つの地点を通ったのではこの性格にならぬと思うので、今後縦貫通路審議会等がございますから、審議会の中で十分に検討されて、二軍投資にならぬことをひとつ建設大臣に要望するわけであります。その二点、要望と質問ですが、御答弁願いたいと思います。

○政府委員(高野務君) 北陸縦貫高速自動車道路につきましては、三十七年度予算には公共事業としては要求いたしておりません。しかし全国の高速自動車国道の調査費、これは行政府費で要求しておりまして、現に三十六年にもやっているわけでございますが、これの全国自動車国道綱の一部としての調査は、現に三十六年度もやり、やはり三十七年度も要求しております。しかしこの法律が成立、御制定になったというふうに仮定いたしますと、その上におきましてはさらにこれを検討する必要があるのではないかと思います。
 またこの新潟、富山、金沢、福井、大津という経過地はこの案にはお示しいただいてございますが、やはりこの市街地を通るというようなことは、道路の路線一画の上におきましても、またこの開発という面からいきましても、市街地を通るということはなかなかできませんので、さらに路線につきましては今後十分調査もし研究もさしていただきたいと思っております。

○村上義一君 提案者にお尋ねしたいと思います。ただいまも質疑応答がありましたごとく、本法案は新潟、大津を発着点にいたしております。そうして富山、金沢、福井の二市の付近を通過するということに相なっております。この形態でいきますと、ことに福井――大津間はショート・カットである。琵琶湖の西側を通る計画じゃないかと思うのですが、いかがでございましょうか

○衆議院議員(塚原俊郎君) この終着地点を大津といたしましたことについて、滋賀県側からいろいろの御要望があることも私は承知いたしておりまして、そのルートにつきましてはまだ決定いたしておりません。法案が通過いたしましたあと調査費をいただいて十分な調査をいたす考えでありますが、今先生がお話しになったように、西側を通るか東側を通るかというようなことについて、滋賀県の御要望を承っておりますので、よく地元の意をくみまして調査の万全を期したい、かように考えております。

○村上義一君 そういう前提に立ちますと、私、ちょっと気になりますことは、北陸六都市と、名古屋を初め伊勢湾沿岸の各工業地帯、この関係が相当ひんぱんなものがあるように考えられます。琵琶湖の西側を通る場合に、この名古屋方面と北陸方面とを結ぶ道路は、ぜひ必要なんじゃないかというふうに考えますから、お尋ねするのでありますが、そのときには何らか関ケ原のインタチェンジと本線とを結びつけるような路線をお考えになっているかどうか。これは提案者のみならず道路局長にも御意見があったら伺いたいと思うのです。

○衆議院議員(塚原俊郎君) ただいまの御趣旨も私、前から承知いたしておりますので、御不便のないような方法で考えていきたいと思っております。

○政府委員(高野務君) この道路と名古屋あるいは伊勢湾方面と結びます場合に、八号国道の琵琶湖の東側を通って行くのがございます。これを連絡に使えるかどうかという検討をさらにする必要がございます。さらに西側を通って参りまして大津へ入りまして、名神高速道路と一緒になります場合のインタチェンジ、あそこの場所であるかどうかの検討もさらにしなければならぬと思います

○村上義一君 大津とありますが、とにかく今八割までは山科地籍にあると思いますが、大津市地籍には二割ぐらいにすぎないと思います。そのインタチェンジがあそこにできることになっております。あれをどう結びつけるかというよりほかないのじゃないかと実は考えることを前提にして、今お尋ねしておったような次第で、その点を考えると、距離において大へん八号国道に並行して作る場合に、かなりショートで行かれると思うのであります。したがってそういう仮定に立てば、名古屋方面に対して、もとより国道八号線を媒介として自動車交通をやり得るじゃないかということも考えられますけれども、高速自動車としては、あの相当長い距離を国道八号線を経由するのでは、効果を非常に減殺するのじゃないかというふうに思うものですからお尋ねした次第なんです。

○政府委員(高野務君) ただいまの点につきましては、湖西を通るか湖東を通るかという問題も含めまして十分今後調査をさしていただきたいと思います。

北陸道は私生児的な存在!

「大津ICは、8割ほどは山科(京都市)地籍」というのは、今の京都東ICを当時は大津ICと呼んでいたからである。(その代り大津SAにはICは無かった)

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