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2015年11月に作成された記事

2015年11月15日 (日)

上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その4)

 上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その3)では、各種図面を紹介してきたところである。

 今度は、新宿高島屋、紀伊国屋書店新宿南店(タイムズスクエアビル)と新幹線新宿駅の関係を見てみたい。

(※  「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)を見て検索してきた方は、こちらに整理したのでお手数ですが移動を推奨いたします。http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

 

 元々は日本国有鉄道(国鉄)山手貨物線(のちに埼京線・湘南新宿ラインの一部として旅客営業も実施)沿いにあった新宿貨物駅(→貨物駅)の跡地を日本国有鉄道清算事業団の子会社(後述)が再開発して竣工した。現代的なデザインの建物が2棟並ぶ。

 ちなみに1970年代に上越新幹線の東京側のターミナル候補地として新宿駅の名前が浮上し、この建物の地下にそのためのスペースが残っている

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) タカシマヤタイムズスクエア

 また、naverまとめにも「新宿高島屋の地下には、謎の新幹線のホームが存在しているという。上越新幹線の新宿への乗り入れが見送られたが、なぜかホームは完成しており、そのホームに侵入した廃墟マニアもいるという。」とある。

 果たしてどんなもんか?

 「新宿駅貨物敷活用基本構想」によると新宿駅の地下はこんな感じで開発されることになっていた。

上越新幹線新宿駅構想 (4)

 新宿高島屋や紀伊国屋書店新宿南店と新幹線駅は重複していないように見える。

 次に「新宿駅貨物敷活用可能範囲」を見てみる。

上越新幹線新宿駅構想 (29)

 山手貨物線(埼京線、湘南新宿ライン)の東側に「地下の活用等に制約が加わる用地」の斜線がかかっている。

 それが、この線路と高島屋との間の道路とデッキからなる空間なのではなかろうか??(新幹線が地下にくるため、荷重をかけられないのではないか?)と邪推している。

 下の図面と上記ストリートビューを見比べてほしい。

上越新幹線新宿駅構想 (6)

 タイムズスクエアほどの建物になれば建築雑誌に報文が載っているはずなので、また探してみようと思う。

 西武渋谷店A館とB館の間の地下通路があるということが分かったときのような成果が得られへんかなあ。。。

(追記)

 「近代建築」1997年1月号に「タイムズスクエアビル」の報文が載っていた

 それによるとこのビルは地下4階まであり、地下1階の食料品売り場から下は地下4階まで全部駐車場だ。

 「B3レベル」に設定されている上越新幹線のスペースはどこに残っているのか??

 なお、地下駐車場は新幹線が来たら撤去できるような生易しいものではない模様。

 NISSAN CARWINGS「新宿高島屋の地下にハイテクな駐車場があった!」も参照されたし。地下30m分の高さ(低さ?)の機械式立体駐車場になっているとのこと。

 

 尤も、上記「新宿駅貨物敷活用可能範囲」の中央新線の荷重制限なんかは結局考慮されていないようだし、あくまでも基本構想なので実施段階に詰めていく過程でナンボでも変更されるだろうからねえ。

(最初、この荷重制限の絵を見たとき「おおー、高島屋と紀伊国屋の間の空間は中央新線のために空いてるのかーーー」と糠喜びしたがよく見ると合わない。)

上越新幹線新宿駅構想 (28)

 ↑喜んじゃうよね。

 実は、下記の新幹線ホームが入った計画図とグーグルマップを重ねてみたりしたのだが、明確には分からなかった。是非みなさんやってみて上手くいったらご教示ください。

上越新幹線新宿駅構想 (25)

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 以前、【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その1)で「JRの新しいビル(JR新宿ミライナタワー)を見ていると、地下の使い方が随分もったいないような気がする。東北・上越新幹線(成田・中央新幹線も来るはずだったけど)の新宿地下駅構想のために空けてあるのではなかろうか??」

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水(7)

 と書いた。

 上記の「新宿駅貨物敷活用可能範囲」を見ると、JR新宿ミライナタワーは、上越新幹線ではなく、都営新宿線の上にあり「地表・地下共に制約が加わる用地」となっているようだ。都営新宿線は地下5階相当なのでこのくらいは大丈夫ということなのだろうか?

 実際には、都営地下鉄が国鉄(当時)にお金を払って土地を使わせてもらっていたようであるが。

(お詫びと訂正)

「JR新宿ミライナタワーは、上越新幹線ではなく、都営新宿線の上にあり「地表・地下共に制約が加わる用地」となっているようだ。都営新宿線は地下5階相当なのでこのくらいは大丈夫ということなのだろうか?」

と書きましたが、よく見ると、都営新宿線は、今般の新宿駅南口地区基盤整備事業による甲州街道の拡幅の下にその多くが含まれ、更にミライナタワーが若干南側に下がることで、ミライナタワー自体は「地上地下共に活用可能な用地」に建っているものと思われますので訂正いたします。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水

 

「日本鉄道施設協会誌」2008年1月号「新宿駅南口地区基盤整備事業に伴う玉川上水用地処理」森重達美、佐藤英明、柴田勇・共著(いずれもJR東日本東京工事事務所契約用地課)から引用

上越新幹線新宿駅構想 (8)

上越新幹線新宿駅構想 (10)

 そういう意味では、J-CASTニュースの記事で「京王がルミネの下に区分地上権を設定していると思って調べたらそうじゃなかった!!」と言っていたが、都と国鉄の間でも区分地上権ではないことが分かるので合点が行くところだ。

 

 当初は、上記の図のような玉川上水の資料を探していたのだが、思いもかけないネタが釣れたので当初の予定を変えてホイホイと新幹線の話を書いた次第である。

 

 次回で終わると思うが、最後に「もっと思いがけないネタが釣れた」ので(その5)までいってみよう。

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 <上越新幹線新宿駅関係記事>

 その1 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

 その2 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6883.html

 その3 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d383.html

 その4 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f365.html

 実際のところどうなっているのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9452.html

 国会でどのように答弁されてきたのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-6db4.html

 報道をまとめてみた(その1) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-d5ec.html

 報道をまとめてみた(その2) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a27d.html

 「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)表紙トップの上越新幹線ネタを検証してみる http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

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上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その3)

 (その1)(その2)では、前ふりとなる前提条件をご紹介してきたが、ブログの本筋である「上越新幹線新宿駅の図面」をビッシビシ紹介していくぞ。

 おまけに、今日は「#上越新幹線開業33周年 」らしい。ちょうどいい日にネタに巡りあえたものだ。

 (その1)でもご案内したが、この資料は、昭和60年に、新宿駅貨物駅を再開発するための前提条件として関連する開発計画を取りまとめたものであって実際に建設に着手するための準備作業ではないことにご留意いただきたい。

 まずは再掲となるが、全体計画図である。現在の新宿高島屋や紀伊国屋書店、NTTドコモ代々木ビルといった再開発を検討するためのプランにどのような関連公共事業等を前提として考慮していたかが分かる。(新宿駅西口のぺデストリアンデッキ等は実現してほしかったなあ。)

上越新幹線新宿駅構想 (2)

 (その2)で述べた鉄道の計画をふまえた新宿駅開発計画がこちら。

上越新幹線新宿駅構想 (21)

上越新幹線新宿駅構想 (22)

 新幹線は地下3階に設置し、代々木駅とは地下通路で結ぶこととされた。また中央新線が地下4階に入ることとなった。

上越新幹線新宿駅構想 (23)

 更に階層別の平面図がある。

 地下4階には、中央新線が貨物駅を東西に横切る形で敷設される。

上越新幹線新宿駅構想 (24)

 地下3階には、新幹線が山手貨物線の真下に敷設される。

上越新幹線新宿駅構想 (25)

 地下2階には、新幹線のラチ内コンコースと機械室が設置される。

上越新幹線新宿駅構想 (26)

 地下1階には、代々木駅までつなぐ地下通路が設置される。中央東口から埼京線に向かう地下通路がそのまま南下して新幹線コンコース、代々木駅へと延びていくイメージか?

また、東西を結ぶ地下通路が甲州街道の南側に新設されるようだが、玉川上水と思いっきりバッティングしているような気がするのだが。。

上越新幹線新宿駅構想 (27)

 地上1階部分は駅は大きく現況とは変わらない?が、肝心の再開発ビルの形状が異なる。新宿高島屋と紀伊国屋書店新宿南店の配置(按分)が異なるのは、中央新線への荷重を考慮した結果のようだ。(その4で後述予定。)

上越新幹線新宿駅構想 (28)

 縦断図と断面図。都営新宿線と新幹線の関係、副都心線と中央新線都の関係がよく分かる。貨物敷開発ビル(南部)はNTTドコモ代々木ビルだろう。

上越新幹線新宿駅構想 (5)

 ロマン的にはこのイメージ図が一番やねー。

上越新幹線新宿駅構想 (6)

 

 ということで(その4)に続くのじゃ。

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 <上越新幹線新宿駅関係記事>

 その1 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

 その2 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6883.html

 その3 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d383.html

 その4 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f365.html

 実際のところどうなっているのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9452.html

 国会でどのように答弁されてきたのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-6db4.html

 報道をまとめてみた(その1) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-d5ec.html

 報道をまとめてみた(その2) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a27d.html

 「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)表紙トップの上越新幹線ネタを検証してみる http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

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上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その2)

 (その1)に引続き、「新宿駅貨物敷活用基本構想」の中身をご紹介していきたい。

 前述のとおり、貨物駅を再開発するために、その前提条件となる鉄道、道路等の計画等を整理しているので、今回はそこから鉄道の計画をご紹介する。

 

上越新幹線新宿駅構想 (11)

上越新幹線新宿駅構想 (12)

 というように、中央新幹線(現在品川起点でリニアモーターカーで建設中)も念頭に置きつつ、少なくとも東北・上越新幹線用に2~3面のホームが必要とし、現在の路線と貨物駅敷地の地下に設置することとしている。

 上記にいう「別紙1」は下記のとおり。

上越新幹線新宿駅構想 (17)

上越新幹線新宿駅構想 (18)

 また、「別紙2」は下記のとおり。

上越新幹線新宿駅構想 (19)

上越新幹線新宿駅構想 (20)

 昭和46年の段階で、東京都と国鉄で新幹線の新宿駅乗入れが公文書により調整されていたことが分かる。

 なお、成田新幹線は東京駅(現在の京葉線東京駅付近)から地下を延伸して新宿駅に乗入れることができるようにしていたという。

 

 本文に戻る。

上越新幹線新宿駅構想 (13)

 貨物駅を再開発するのはいいけど、「埼京線」用の場所を空けておいてね、ということである。

上越新幹線新宿駅構想 (14)

 中央線の輸送力増強のために将来新宿駅の貨物駅付近を横断する形で「中央新線」を建設したいので、その場所を今のうちからキープしておきたい、ということである。

 では、その「中央新路線」の構想はどうなっていたのだろうか?

中央開発線_常磐新線_みなとみらい21線

 上図は、「東工」90年のあゆみ(日本国有鉄道東京第一工事局・昭和62年1月刊)672頁から引用したものである。

 現在つくばエクスプレスとなった「常磐新線」、東神奈川起点で横浜線からの乗り入れを予定していた「みなとみらい21線」等も見受けられるなかで、「中央開発線 東京~武蔵境」が掲載されている。

 本文に戻る。

上越新幹線新宿駅構想 (15)

 「東北・東海道開発線」は、今の湘南新宿ラインではなく、別線で地下に敷設することを計画していたもの。

 下記図の「開発線」がそれにあたる。

上越新幹線新宿駅構想 (16)

 

 そして本文中の「新宿周辺鉄道網計画・構想図」が下記の図である。(報告書本文と資料編とをちゃんぽんにして紹介しているので同じ図でも附番が異なっていますのでお断りを。。。)

上越新幹線新宿駅構想 (30)

 「地下鉄12号線=都営大江戸線」のルートが随分違う。「中央新線」は、地下4階レベルに区分地上権を設定するにしろ、民地ばかりで交渉に大変苦労しそうだ。

 前ふりはそろそろ置いといて、(その3)で、実際の新幹線新宿駅プランをご紹介したい。

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 <上越新幹線新宿駅関係記事>

 その1 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

 その2 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6883.html

 その3 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d383.html

 その4 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f365.html

 実際のところどうなっているのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9452.html

 国会でどのように答弁されてきたのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-6db4.html

 報道をまとめてみた(その1) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-d5ec.html

 報道をまとめてみた(その2) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a27d.html

 「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)表紙トップの上越新幹線ネタを検証してみる http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

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上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その1)

 玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(番外編その2)を書くためにいろいろネタ集めをしていたら、本来京王新宿駅のネタの2発目を書くはずが、なんか凄いネタが釣れたので、こっちを先に書くことにした。

 

 そのネタは

 上越新幹線新宿駅

 

 新宿高島屋の地下にホームがあるとかないとかいう都市伝説があるらしいのだが、私が掘り当てたのはズバリこれ。

上越新幹線新宿駅構想 (25)

 地下3階に新幹線ホームが計画されていた!?

 

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 今回の元ネタはこれである。

上越新幹線新宿駅構想 (1)

  その名も「新宿駅貨物敷活用基本構想」である。

 新宿高島屋、紀伊国屋書店新宿南店、NTTドコモ代々木ビル等がある敷地は、もともと国鉄の貨物駅敷地だった。それを民営化時に処分したわけであるが、この「基本構想」は、これらの再開発の前段として鉄道、道路といった関連する施設の開発計画の整理とそれに伴う貨物駅敷地の再開発に係る与件を整理しようというもののようだ。

3 国鉄の経営改善を推進する上での主要な課題

(5) 収入の確保

 (関連事業,資産処分による増収策)

 一方,資産処分についても,57年9月24日の緊急対策の閣議決定等を受けて,58年1月1日現在で未利用地及び未利用地へ移行する予定の宿舎等を含む事業用地の総点検を実施したが,この結果国鉄として将来利用計画のない用地を約1,600万平方メートル生み出すことが可能であることが明らかとなり,この点検結果を踏まえて,売却による増収に努めることとしている。今後,貨物輸送システムの転換に伴って発生する跡地等についてもその処分・活用方策を早急に検討し,資産処分の促進を図る必要がある。

 なお,国鉄用地の有効活用については,58年4月の経済対策閣僚会議決定「今後の経済対策について」をうけて,5月内閣官房副長官を座長とする「国鉄用地の有効活用に関する連絡協議会」が設置された。次いで6月には,国鉄用地活用のモデルプロジェクトとして,新宿駅貨物敷等4地区を対象地とする計画検討委員会及び基本構想研究委員会を国鉄に設置し,再開発計画及び開発整備構想の検討を鋭意進めている。

 

「昭和58年度 運輸白書」 から引用

http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/shouwa58/ind020103/003.html

 下記のような再開発計画の構想を立てるというのが本来の目的である。

上越新幹線新宿駅構想 (2)

 

 今回、ご紹介するものは、「上越新幹線新宿駅を実際に建設するための計画」ではなく、「貨物駅敷地を再開発するにあたってどこまで土地を再開発用地にあてられるか、またその際の制約条件は何かを出すための仮想の計画」であると言える。

 そういう意味では採算性等をギリギリ勘案したものではなく、将来本当に新幹線等を建設することになった場合のために導入空間をキープしておくための根拠づくりだろうか。

 ここでは、その中で新幹線新宿駅がどのように考えられていたかをご紹介していきたい。

 なお、上記の「総合整備構想図」では、新幹線は「都交審等で答申がされているなど、概ね計画がかたまっている事柄」という扱いになっている。

 また、「通勤別線」は現在の埼京線・湘南新宿ライン、「地下鉄12号線」は都営大江戸線、「地下鉄13号線」は東京メトロ副都心線である。

 (その2)では「新宿駅貨物敷活用基本構想」において前提とされた鉄道計画をまずご紹介したい。

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 末尾ではありますが、今般パリで亡くなられた方々に哀悼の意を表します。

 

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 <上越新幹線新宿駅関係記事>

 その1 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

 その2 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6883.html

 その3 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d383.html

 その4 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f365.html

 実際のところどうなっているのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9452.html

 国会でどのように答弁されてきたのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-6db4.html

 報道をまとめてみた(その1) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-d5ec.html

 報道をまとめてみた(その2) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a27d.html

 「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)表紙トップの上越新幹線ネタを検証してみる http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

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2015年11月 8日 (日)

玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(番外編その1)

 新宿駅の発展と玉川上水の関係を(その1)から(その3)までおってみた。

 ところで、玉川上水の暗渠と鉄道といえば、京王だろうと言われそうだが、有名なので、私が書かなくてもぐぐればいくらでも先人の調査結果が出てくる。

 ということで暗渠関係なしの番外編を入れてみる。

 

 先日ツイッターで、下記のつぶやきが有名になった。

(参考) http://togetter.com/li/877002

 また、J-CASTニュースが検証記事を書いたところである。

新宿駅の土地は誰のもの? 京王線ホーム端の「貸付票」めぐるミステリー

 

 ちょっと時系列から追ってみよう。

 もともと戦後の新宿駅は京王も小田急もホームは地表のみだった。

京王線新宿駅とルミネ (4)

「国鉄線」1963年5月号「変貌する新宿駅とその周辺」須田寛・著 8頁から引用

 小田急が、地表と地下の2階建てにしたのは(その3)に書いたとおりである。

 京王は、そのまま地下にホームを移した。(ここでいろいろ紆余曲折があったがそれは(番外編その2)に書く。)

 なお、「④は西武新宿駅。この仮駅から矢印の方向に乗入れる。」とも書いてあるがここでは無視しておく。

 「交通技術」1960年11月号「新宿駅改良計画の構想」森垣 常夫・著 4頁と5頁に、当時の新宿駅の改良計画の前後が掲載されている。

京王線新宿駅とルミネ (1)

 この段階では、京王も小田急も地表にホームがあり、西口の駅ビルは一つもない。

 (参考)http://www.regasu-shinjuku.or.jp/photodb/det.html?data_id=2517

     http://www.regasu-shinjuku.or.jp/photodb/det.html?data_id=2589

京王線新宿駅とルミネ (2)

 この計画の段階では、京王線は地下化しているが、今の10両編成対応ではないので、ホームも現在のルミネの敷地にははみ出していない。

 なお、「新宿駅改良計画の構造図」の「東口本屋」に「西武」とも書いてあるがここでは無視しておく。

(追記:西武新宿線の国鉄(JR)新宿駅乗り入れについては、記事を書きましたのであわせてご覧ください。http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/jr-b475.html

 ここに、上記J-CASTニュース記事に掲載されていた公図をあててみよう。

京王線新宿駅とルミネ (14)

 1-1、1-8、1-21、30-1がルミネ
 1-2、1-10が京王
 1-9、1-20、1-21が小田急といったところか?
 905は、もともと駅敷地だったところを甲州街道にした部分か?

 

 京王線新宿駅の地下化としては下記図面のようになっている。

京王線新宿駅とルミネ (3)

「交通技術」1961年9月号「京王帝都電鉄新宿駅の改良工事」大野康雄・著 23頁から引用

これで、一応、玉川上水が出てくるので許してください。

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 それにしても、小田急電鉄の商業ビル・新宿ミロードや京王百貨店、甲州街道に囲まれたあの区画に、なぜJR東日本関連の建物がポツンと建っているのだろう。

(中略)

 京王百貨店の建っている土地は現在、京王グループ所有となっている。 ということは、どこかのタイミングで京王線新宿駅の部分を譲渡し、角地は国鉄に残したと推察される。

 

新宿駅の土地は誰のもの? 京王線ホーム端の「貸付票」めぐるミステリー」から引用

 土地の所有については、「国有鉄道」1973年2月号「新宿にターミナルビル建設」中西 将・著 28~29頁に経緯が書いてある。

京王線新宿駅とルミネ (6)

京王線新宿駅とルミネ (7)

 「新宿駅南口の再開発にあわせて、国鉄、小田急、京王、営団地下鉄でそれぞれの開発区域にあわせて、昭和36(1971)年に底地の名義も「行って来い」で整理したということか。

京王線新宿駅とルミネ (13)

 これは、1963年に撮影された国土地理院の空中写真(MKT636-C8-15)だ。 

 ちょうど、京王が地下に潜り、京王百貨店、小田急百貨店、新宿パレットビル、マイシティ(新宿ステーションビル)等が建築中の頃だ。

 

 話をルミネに戻そう。

 小田急、京王の10両編成化工事にあわせて国鉄との連絡を円滑にすることが目的の一つであるため、今回話題となった京王のホームはビルと一体的に整備されているようだ。

京王線新宿駅とルミネ (9)

「国鉄線」1976年4月号「新宿ターミナルビル開業」木村英夫・著 23頁から引用

 そのため、ルミネの正式社名たる「新宿ターミナルビル」には京王や小田急も出資していたのである。(前述のJ-CASTニュースによると現在の株主構成は異なっているようだが、国鉄のダミーで出資している鉄道弘済会や鉄道会館の持ち分が整理されるのは当然であろう。)

京王線新宿駅とルミネ (8)

「国鉄線」1976年4月号「新宿ターミナルビル開業」木村英夫・著 23頁から引用

なお、マイシティたる「新宿ステーションビル」の出資者には西武が入っていたがここでは無視しておく。

 

 ということで、戦前に四谷新宿から現在の京王新宿駅に移る際の土地の所有権はともかくとして

・ルミネ部分の土地の所有権は1971年に国鉄のものとなっていた。

・ルミネと京王線新宿駅の10両編成対応は一体的に工事を行った。

・それを適正にガバナンスするために?(負担するために?)京王もルミネの株主だった。

 

というところで如何だろうか?

 

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 もとのツイートにあった「貸付」については、以前、小林一郎著「ガード下」の誕生-鉄道と都市の近代史(祥伝社新書)が糞だった(その2) で触れているので、ご関心のある方はご覧いただきたい。

 国鉄の高架下貸付(アメ横とか新橋とか)があまりにも乱脈で国会問題にもなってようやく「貸付規則」ができた という経緯を書いてある。

 

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 J-CASTニュースで出てくる「30-1」の筆と家屋に係る「ミステリー」については、「分筆する際に、法務局が1-30と書くべきところを30-1に間違えた。」ということではないかと推測する。なので、西新宿の家屋がでてきたりするのではないか?

 実際にはそのレベルのミスはそれなりにあるので。。。

 

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 京王線新宿駅についてはこの後も続くのだ。

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【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その3)

 【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その2)に続いてその3である。

 (その2)は、東口だったので、今度は西口だ。

 (その2)で見て分かるように、玉川上水は随分土被りが薄い所を走っている。鉄道もそこをこわごわ縫っていくように走っている。

 ところで、西口の小田急はどうなっているのか?こわごわどころか地上と地下の2階建てである。(下記リンクは小田急公式の新宿駅構内図)

http://www.odakyu.jp/station/shinjuku/station_map_3d.html

小田急新宿駅と玉川上水の関係 1

 

 「交通技術」1960年6月号に「小田急電鉄新宿駅改良工事」という報文が掲載されている。地上のみだった小田急線新宿駅を地上と地下の2階建て構造にするにあたっての事前の計画についての報文である。

 そこに

小田急新宿駅と玉川上水2

 玉川上水路のサイフォン化とある。

 縦断図で見ると地下ホームの更に下に玉川上水を潜らせている。

小田急新宿駅と玉川上水4

 例によってコメントを付けてみる。

小田急新宿駅と玉川上水5

 平面図で見ると

小田急新宿駅と玉川上水1

 コメントしてみると

小田急新宿駅と玉川上水3

 国土地理院の空中写真に被せてみると

小田急新宿駅と玉川上水6

 (その1)で大活躍した「日本鉄道施設協会誌」2008年1月号「新宿駅南口地区基盤整備事業に伴う玉川上水用地処理」の案内図に被せてみると

小田急新宿駅と玉川上水7

 この頁最上の絵の正解はこういうことだったのだ。

小田急新宿駅と玉川上水の関係 2

(ポンプ室は、サイフォンのためのものなのか、地下ホームのためのものなのかは不明)

 

※「水面を同じ高さに戻すだけなら、ポンプアップは不要ですね(それが逆サイフォンなので…)。」とのご指摘をいただき、修正いたしました。

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 ところで玉川上水サイフォンの西側には葵橋跡地がある。

玉川上水と葵橋

 このプレートがあるビルは地上階しかない・・・ということは玉川上水暗渠が支障となって地階が作れないんでしょうかね。

玉川上水と葵橋2

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2015年11月 3日 (火)

【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その2)

  【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その1)が予想以上に好評だったようなので、調子こいて(その2)を書いてみる。

 (その1)でご紹介した「JR新宿駅南口地区基盤整備事業」は、甲州街道の架け替えやJRビルの新築だけではなくて、東京メトロ副都心線新宿三丁目駅への地下歩道の整備も含まれている。

新宿三丁目駅と地下歩道と玉川上水 (10)

 このピンクのやつだ。(その1)を見ていただいた方には、これは玉川上水が絡んでいるだろうと思うであろう。

 この歩道の施工に係る報文がある。

副都心線新宿三丁目駅出入口地下歩道工事における函体推進について 」大石  敬司、 岡田  龍二、西村 聡、 藤内 邦彦・共著(東京地下鉄)

新宿四丁目交差点直下に地下歩道を築造」小山 浩史(大林組 新宿三丁目JV工事事務所 所長)

 単刀直入にいくとズバリこうです。

新宿三丁目駅と玉川上水

「新宿四丁目交差点直下に地下歩道を築造」から引用

 ちょいとコメントを入れてみる。

新宿三丁目駅と玉川上水3

「新宿四丁目交差点直下に地下歩道を築造」から引用加筆
(上下の地図と図面は縮尺を合わせていません。見取り図ということでご了承ください)

 横断図は下記のような感じで

新宿駅と玉川上水4

「副都心線新宿三丁目駅出入口地下歩道工事における函体推進について」から引用加筆

 パイプルーフとか函体推進について気になる方は是非報文をご一読ください。ざっくり言うと、トンネルの上部に玉川上水や重交通量の明治通りがあるので地盤沈下しないようにトンネル本体の工事より先に、パイプで屋根を作っておく。その後、75cmの厚さで輪切りにしたトンネル本体を後ろから(新宿駅側から)ぐいぐい押し込んでいくというようなところかなー。

 こちらもコメントを入れてみる。

新宿三丁目駅と玉川上水4

 こうして見ると、土被りが非常に薄い。玉川上水から地表面まで1メートルもないのではなかろうか?路上工事で何かチョンボしちゃうとすぐ玉川上水に当ってしまいそうだ。

 また、ここでの玉川上水の形状を見ると、(その1)で引用した、暗渠の中のレポートが思い出される。

 明治通りからここ(引用者注:大木戸)まで、新宿御苑北側の道が堀の跡です。地下は人が立てるほどのトンネルの水路になっています。三年前にこのトンネルのなかを、はき水門から上流に向かって歩かせてもらったことがあります。10センチくらいの深さで水が流れていました。

 まっくらなトンネルのところどころが明るくなります。そこはマンホールのふたの穴から光がさしこんでいるのです。「このマンホールは甲州街道陸橋下の植えこみのところですよ」、といわれてからしばらく、あじけないコンクリートのかべが、とつぜん煉瓦にかわりました。かべからてんじょうまでレンガを積んだアーチ形をしています。かいちゅう電灯の光にうかんだ曲線はとてもやわらかで、美しいという感じがしました。この上は新宿駅で、明治時代のおわりごろに線路の下をあんきょにしたそうです。

「玉川上水 親と子の歴史散歩」たましん地域文化財団・刊 伊藤好一・監修 比留間博・著242~243頁から引用

 明治時代に国鉄の下を暗渠にしたところは煉瓦アーチで、その後に暗渠にしたところは、「あじけないコンクリートのかべ」ということが確認できたように思える。

新宿三丁目駅と地下歩道と玉川上水 (3)

新宿三丁目駅と地下歩道と玉川上水 (1)

写真左側に写る「駅漏れ」は、上部空間を走る玉川上水から漏れているんじゃないだろうか??という妄想も楽しい。

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 暗渠とは直接関係ないが、上記図面の「シールド区間」については、下記リンク先を参照されたい。

鴻池組「浅い土被りで都心国道下を掘進する開放型矩形シールド

鴻池組「国道20号新宿地下歩道工事

新宿三丁目駅と地下歩道と玉川上水 (7)

 この地下道入り口は、施工時はシールドマシンの発進基地だったのだ。玉川上水は、右側に見える橋脚の右側地下を走るのか?それとも左側地下なのか?

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次いで(その3)へ。今度は西口に移ります。

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2015年11月 2日 (月)

【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その1)

 下記イベントを見て来た。

高円寺フェス2015 すぎなみ「道草のススメ」トークイベント ~下も向いて歩こう~

ゲスト:はな

出演:白浜公平、吉村生、小林政能、荻窪圭

コーディネーター:高山英男(自称中級暗渠ハンター)

 なので、私も暗渠と境界ネタを書いてみようと思う。

 現在、JR新宿駅南口地区基盤整備事業が進められている。ちょっと時点は古いが大山顕さんの写真レポ「 まさか埼京線の下があんなだったとは……!」を見ていただければ「ああ、アレね」とお分かりいただけると思う。

 ところで、あの辺りには、玉川上水が暗渠で走っているはずだ。手元の「玉川上水 親と子の歴史散歩」によると

 明治通りからここ(引用者注:大木戸)まで、新宿御苑北側の道が堀の跡です。地下は人が立てるほどのトンネルの水路になっています。三年前にこのトンネルのなかを、はき水門から上流に向かって歩かせてもらったことがあります。10センチくらいの深さで水が流れていました。

 まっくらなトンネルのところどころが明るくなります。そこはマンホールのふたの穴から光がさしこんでいるのです。「このマンホールは甲州街道陸橋下の植えこみのところですよ」、といわれてからしばらく、あじけないコンクリートのかべが、とつぜん煉瓦にかわりました。かべからてんじょうまでレンガを積んだアーチ形をしています。かいちゅう電灯の光にうかんだ曲線はとてもやわらかで、美しいという感じがしました。この上は新宿駅で、明治時代のおわりごろに線路の下をあんきょにしたそうです。

「玉川上水 親と子の歴史散歩」たましん地域文化財団・刊 伊藤好一・監修 比留間博・著242~243頁から引用

 ということである。(この頁には新宿駅下を走る煉瓦造りの暗渠の内部の写真も掲載されているので是非ご覧ください。)

1919(大正8)年の様子を国際日本文化研究センターの地図データベースで見てみるとこんな感じだ。http://tois.nichibun.ac.jp/chizu/santoshi_1303.html

新宿駅と玉川上水

 甲州街道の陸橋を架け替え、新しいビルをJRの線路上に建築しているというところで、地下の玉川上水はどうなっているのだろうか?

 

 それが分かる資料を入手したのでご案内したい。

 「日本鉄道施設協会」の機関誌「日本鉄道施設協会誌」2008年1月号に「新宿駅南口地区基盤整備事業に伴う玉川上水用地処理」森重達美、佐藤英明、柴田勇・共著(いずれもJR東日本東京工事事務所契約用地課)が掲載されている。

「当該敷地の中には当社用地のほかに東京都所有の玉川上水敷地も約560㎡存在しているため、当該用地の取り扱いについて国土交通省、東京都及び当社の三者で協議を重ね、その処理方針について合意に至ったことから、当該用地の処理内容について紹介するものである。」とのこと。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水

 ざくっとコメントを付けてみると、今バスターミナルを作っている西側の低いビルのあたりの地下に走る玉川上水が支障となるので、甲州街道を拡幅する際にそっちに移設したということのようだ。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水 (2)

 国土交通省東京国道事務所のウェブサイトによると、下図のような感じで甲州街道拡幅部の基礎の中に玉川上水の暗渠を抱き込んでいる。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水 (3)

この辺を玉川上水が潜ってるわけでしょうか。。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水(8)

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 ところで、この玉川上水の線が渋谷区と新宿区の境界になっているようだ。

(下図下段は、「ワイドミリオン 全東京10,000市街道路地図帖」(東京地図出版 1992年発行)から引用)

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水 (5)

 そして渋谷区と新宿区の境界は、明治時代の千駄ヶ谷村と角筈村が玉川上水と甲州街道を挟んで対峙しているその境界を踏襲しているように思えるのだ。

(下図下段は、「江戸から東京へ 明治の東京」人文社刊のうち「明治11年実測東京全圖」から引用)

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水 (6)

 ちょうど線路の中の折れ点が同じように折れているように思えないだろうか?

 他の境界線については、町の開発に伴い新しい地型にあわせて変わっていったが、鉄道線路下の暗渠となった玉川上水に基づく境界線だけは、今まで触られなかったのでそのまま現在も区界になっていると言えるのではないだろうか?

この辺は「境界協会」の小林政能さんにご判断いただきたいところだ。

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(余談)

 JRの新しいビル(JR新宿ミライナタワー)を見ていると、地下の使い方が随分もったいないような気がする。新宿高島屋にしたって地下をいきなり駐車場にはせず、食料品売り場等に使っているはず。。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水(7)

https://www.jebl.co.jp/admin/news/pdf/20120904.pdf から引用。

 玉川上水が支障になるならともかく、玉川上水は甲州街道の下に移設したので問題ないはずだ。何か地下に展開できない理由があるのだろうか。

 

 

まさか、アレでは??

 

新幹線新宿駅1

「交通技術」1975年4月号10頁から引用

東北・上越新幹線新宿駅

「交通技術」1975年5月号9頁から引用

新幹線新宿駅2

「交通技術」1975年5月号11頁から引用

 そう、東北・上越新幹線(成田・中央新幹線も来るはずだったけど)の新宿地下駅構想のために空けてあるのではなかろうか??

いや、実際には基礎杭があるわけでそんな空間を取っておく余地は無いと思うけどね。

(その2)へ続く

(新幹線ネタは続きません)

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(追記)

(新幹線ネタは続きません)と書いたが、その後新幹線ネタのデカイやつを見つけましたので続いてしまいましたとさ。

上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その1)

http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

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