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2015年11月15日 (日)

上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その4)

 上越新幹線新宿駅(地下3階)構想を図面で現認する (玉川上水と新宿駅南口地区の開発について・超番外編その3)では、各種図面を紹介してきたところである。

 今度は、新宿高島屋、紀伊国屋書店新宿南店(タイムズスクエアビル)と新幹線新宿駅の関係を見てみたい。

(※  「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)を見て検索してきた方は、こちらに整理したのでお手数ですが移動を推奨いたします。http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

 

 元々は日本国有鉄道(国鉄)山手貨物線(のちに埼京線・湘南新宿ラインの一部として旅客営業も実施)沿いにあった新宿貨物駅(→貨物駅)の跡地を日本国有鉄道清算事業団の子会社(後述)が再開発して竣工した。現代的なデザインの建物が2棟並ぶ。

 ちなみに1970年代に上越新幹線の東京側のターミナル候補地として新宿駅の名前が浮上し、この建物の地下にそのためのスペースが残っている

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) タカシマヤタイムズスクエア

 また、naverまとめにも「新宿高島屋の地下には、謎の新幹線のホームが存在しているという。上越新幹線の新宿への乗り入れが見送られたが、なぜかホームは完成しており、そのホームに侵入した廃墟マニアもいるという。」とある。

 果たしてどんなもんか?

 「新宿駅貨物敷活用基本構想」によると新宿駅の地下はこんな感じで開発されることになっていた。

上越新幹線新宿駅構想 (4)

 新宿高島屋や紀伊国屋書店新宿南店と新幹線駅は重複していないように見える。

 次に「新宿駅貨物敷活用可能範囲」を見てみる。

上越新幹線新宿駅構想 (29)

 山手貨物線(埼京線、湘南新宿ライン)の東側に「地下の活用等に制約が加わる用地」の斜線がかかっている。

 それが、この線路と高島屋との間の道路とデッキからなる空間なのではなかろうか??(新幹線が地下にくるため、荷重をかけられないのではないか?)と邪推している。

 下の図面と上記ストリートビューを見比べてほしい。

上越新幹線新宿駅構想 (6)

 タイムズスクエアほどの建物になれば建築雑誌に報文が載っているはずなので、また探してみようと思う。

 西武渋谷店A館とB館の間の地下通路があるということが分かったときのような成果が得られへんかなあ。。。

(追記)

 「近代建築」1997年1月号に「タイムズスクエアビル」の報文が載っていた

 それによるとこのビルは地下4階まであり、地下1階の食料品売り場から下は地下4階まで全部駐車場だ。

 「B3レベル」に設定されている上越新幹線のスペースはどこに残っているのか??

 なお、地下駐車場は新幹線が来たら撤去できるような生易しいものではない模様。

 NISSAN CARWINGS「新宿高島屋の地下にハイテクな駐車場があった!」も参照されたし。地下30m分の高さ(低さ?)の機械式立体駐車場になっているとのこと。

 

 尤も、上記「新宿駅貨物敷活用可能範囲」の中央新線の荷重制限なんかは結局考慮されていないようだし、あくまでも基本構想なので実施段階に詰めていく過程でナンボでも変更されるだろうからねえ。

(最初、この荷重制限の絵を見たとき「おおー、高島屋と紀伊国屋の間の空間は中央新線のために空いてるのかーーー」と糠喜びしたがよく見ると合わない。)

上越新幹線新宿駅構想 (28)

 ↑喜んじゃうよね。

 実は、下記の新幹線ホームが入った計画図とグーグルマップを重ねてみたりしたのだが、明確には分からなかった。是非みなさんやってみて上手くいったらご教示ください。

上越新幹線新宿駅構想 (25)

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 以前、【暗渠】玉川上水と新宿駅南口地区の開発について(その1)で「JRの新しいビル(JR新宿ミライナタワー)を見ていると、地下の使い方が随分もったいないような気がする。東北・上越新幹線(成田・中央新幹線も来るはずだったけど)の新宿地下駅構想のために空けてあるのではなかろうか??」

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水(7)

 と書いた。

 上記の「新宿駅貨物敷活用可能範囲」を見ると、JR新宿ミライナタワーは、上越新幹線ではなく、都営新宿線の上にあり「地表・地下共に制約が加わる用地」となっているようだ。都営新宿線は地下5階相当なのでこのくらいは大丈夫ということなのだろうか?

 実際には、都営地下鉄が国鉄(当時)にお金を払って土地を使わせてもらっていたようであるが。

(お詫びと訂正)

「JR新宿ミライナタワーは、上越新幹線ではなく、都営新宿線の上にあり「地表・地下共に制約が加わる用地」となっているようだ。都営新宿線は地下5階相当なのでこのくらいは大丈夫ということなのだろうか?」

と書きましたが、よく見ると、都営新宿線は、今般の新宿駅南口地区基盤整備事業による甲州街道の拡幅の下にその多くが含まれ、更にミライナタワーが若干南側に下がることで、ミライナタワー自体は「地上地下共に活用可能な用地」に建っているものと思われますので訂正いたします。

新宿駅南口地区基盤整備事業と玉川上水

 

「日本鉄道施設協会誌」2008年1月号「新宿駅南口地区基盤整備事業に伴う玉川上水用地処理」森重達美、佐藤英明、柴田勇・共著(いずれもJR東日本東京工事事務所契約用地課)から引用

上越新幹線新宿駅構想 (8)

上越新幹線新宿駅構想 (10)

 そういう意味では、J-CASTニュースの記事で「京王がルミネの下に区分地上権を設定していると思って調べたらそうじゃなかった!!」と言っていたが、都と国鉄の間でも区分地上権ではないことが分かるので合点が行くところだ。

 

 当初は、上記の図のような玉川上水の資料を探していたのだが、思いもかけないネタが釣れたので当初の予定を変えてホイホイと新幹線の話を書いた次第である。

 

 次回で終わると思うが、最後に「もっと思いがけないネタが釣れた」ので(その5)までいってみよう。

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 <上越新幹線新宿駅関係記事>

 その1 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6225.html

 その2 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-6883.html

 その3 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d383.html

 その4 http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f365.html

 実際のところどうなっているのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-9452.html

 国会でどのように答弁されてきたのか? http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-6db4.html

 報道をまとめてみた(その1) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-d5ec.html

 報道をまとめてみた(その2) http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a27d.html

 「完全版 新宿駅大解剖」(横見浩彦・監修 宝島社・刊)表紙トップの上越新幹線ネタを検証してみる http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7007.html

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