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2016年3月24日 (木)

国道272号から300号は欠番になるはずだった?

 一般国道の路線を指定する政令の欠番といえば、

旧・一級国道の1号~57号+沖縄県復帰に係る58号

旧・二級国道の101号~271号

の間の「59号~100号」が代表的なものである。(路線延伸に係る再編や一級への昇格等に伴う欠番は除く)

 

 そして、その後の国道の追加指定にあたっては、272号以降の番号が割り振られているところである。

 ※一般国道の路線を指定する政令
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S40/S40SE058.html
 参照のこと

 ところが、1970(昭和45)年4月1日施行の国道昇格にあたっては、当初は「272号~300号」についても欠番とし、現在の272号を301号として路線番号を割り振ろうとしていたようだ。

一般国道の路線指定の経緯

※道路行政セミナー1992年4月号「一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令について」から引用のうえ赤線を加筆

http://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/1992_data/seminar9204.pdf

 国立公文書館デジタルアーカイブに残された内閣法制局の「昭和44年1級国道の路線を指定する政令一部改正案(※本来「一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令」とすべきところを誤って「1級国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令」とされている)」の法案審議資料

http://jpimg.digital.archives.go.jp/pdf/H1530a01110000/091504425635.pdf

によると、政令審査の当初段階(PDFの116頁目)では

国道の欠番

と、現在の272号~275号が301号~304号となっている

 その前には「別表271号の項の次に次の58項を加える」との一文がある。

 これは、法令の改正の仕方として説明するならば、「1960年改正以前の別表(国道の一覧表)が1号から271号まであったところ、その次に(272号から300号を欠番として)301号から358号までの58本の新規国道路線を追加する。」ということである。

 最終番号の358号は、現在の328号に該当する。

 それが、どのような理由かは明確ではないが、最終的に政令として交付される際には、272号から300号までの欠番を作ることなく、番号を前倒しにされたのである。

PDFの91頁目→修正作業中のもの。路線番号が上書きにより修正されている。)

国道の欠番2

 

PDFの13頁目→最終的な政令案)

国道の欠番3

 

 一級国道、二級国道の次に追加された国道は「三級国道」的なものとして考えていたのか、それとも追加する都度、キリのいい番号からつけていこうとしたのかは、この資料では分からない。

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 なお、この資料には

国道昇格候補路線

のように、「国道に昇格する路線が道路法第5条第1項の何号に該当するのか」といった詳細な資料が記載されており、国道昇格のいろいろな考え方が分かるようになっている。というか当時の建設省の法令担当者が政令改正にあたって内閣法制局の担当者に説明した資料が公開されているのである。

 

 佐藤健太郎氏が「ふしぎな国道」で、「本当にきっちりこの規定を満たしているのかわからない道もいくつか見られる。このあたり、役所のやることはきめが細かいのか粗いのか、どうもよくわからない。」と書いているが(94~95頁参照)、そんなことはなくて、まあ佐藤健太郎氏の取材のレベルが「きめが細かいのか粗いのか、どうもよくわからない。」ということも分かるわけである。

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