togetter「「昭和生まれは横断歩道を古い形で描いてしまう」→昭和生まれに衝撃が広がる。でもなんで形変わったの?」の補足
togetter「「昭和生まれは横断歩道を古い形で描いてしまう」→昭和生まれに衝撃が広がる。でもなんで形変わったの?」で、横断歩道の側線が無くなった話が取り上げられていた。
そこで「デザインが変わった理由は「水が溜まるから」」とあるが、厳密にはそれだけではない。
ここが変わったのは、平成4年の「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令」によってである。その解説記事が「道路行政セミナー」1992(平成4)年7月号に掲載されている。
http://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/1992_data/seminar9207.pdf
そこに書いてある改正理由は次のとおりである。
(1)走行中の車両より横断歩道を前方から見た場合、横断歩道の側線は細く見えるため、側線の有無は横断歩道の視認性にあまり影響しない。
(2)水はけが良くなり標示面でのスリップを防止する効果がある。
(3)設置に係る時間が短縮され、道路交通に与える影響も小さくなると見込まれる。
といういうことで、当該togetterでは(2)については述べられていたが、(1)(3)については出てこなかったので拙ブログで追記しておいた次第である。
(3)は平たく言うならば「ペイントする間の交通規制する時間が短くなるよ」ということである。
なお、当該記事には「側線を省略した様式を追加」とあり、昭和時代の側線有りの横断歩道の様式は廃止されていないのである。
国土交通省のサイトhttp://www.mlit.go.jp/road/sign/kijyun/kukaku/bpkukaku06.html#shijiを見ても、側線有りの横断歩道は現役の国の制度として残っていることが確認できる。
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