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2017年11月に作成された記事

2017年11月26日 (日)

他都市の高速道路計画網を見るのも楽しい。1963年の横浜市高速道路計画2

横浜自動車道調査報告書

 前の記事では「横浜自動車道計画調査報告書」に掲載された横浜市の高速道路計画を紹介したのだが、横浜市との比較で他都市の高速道路計画も紹介されている。

img646

 まずは首都高速道路

首都高速道路計画路線図

 この調査報告書には白黒しか載っていないが、このブログでは以前カラー版を紹介したことがあるので再掲したい。

昭和36年の首都高速道路構想(未成道が山盛り)

 

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次いで、阪神高速道路

阪神高速道路網計画路線図

 神戸線が2重ルートになっているのと、守口線が名神高速の茨木インターチェンジまで伸びていることが目に付く。

 以前「「名神全通50周年企画」建設時のインターチェンジ青焼き図面」http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-bf00.htmlで、阪神高速道路と接続する計画図を紹介している。

祝名神高速全通50周年 茨木IC将来計画図 (10)

 また、名神茨木インターチェンジから鳥飼の新幹線貨物駅を経由して大阪市内中心部へ向かっている点も指摘したい。

 昨今、「貨物新幹線は世界銀行向けのダミー」等という説を言う人が見受けられるが、世界銀行向けのダミーにすぎないのなら、このように阪神高速の路線計画に盛り込まれるだろうか?

 その辺は、過去に「阪神高速道路が直結するはずだった新幹線大阪貨物駅」http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-d2af.html

「東海道新幹線開通後の貨物新幹線に係る国鉄の取り組み等(貨物新幹線は世銀向けのポーズなのか)」http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-a11f.html

「貨物新幹線の経緯はどのようなものだったのか?~「角本良平オーラル・ヒストリー」を読む(その1)」http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-6d9d.htmlといった記事に書いてある。

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 最後に名古屋都市高速道路。まだこの段階では名古屋都市高速道路公社自体が設立されていない段階だ。

名古屋都市高速道路網計画路線図

 残念ながら、名古屋の高速道路については、あまり勉強していないので語るべきネタがない。何かおもしろい気づきがあれば是非ご教示いただきたい。

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第四京浜道路計画があった。1963年の横浜市高速道路計画

 ベイスターズの季節が終わってしまった。今年は人生の中で最も多く野球を見、横浜スタジアムに駆けつけることになった。

 そのついでと言ってはなんだが、神奈川県内の図書館等にも行く機会が増え、楽しい資料を見つけることもできた。

 この「第四京浜」等が掲載されていたのは、下記の「横浜自動車道計画調査報告書」であり、1963年に発行されている。

横浜自動車道調査報告書

 首都高速道路公団が設立されたのが1959年、第三京浜道路が全通したのが1965年、東名高速道路が全通したのが1969年である。

 昨今東京オリンピックと首都高速道路の関係が話題になるが、オリンピック前に横浜市内の高速道路計画が考案されていたことは興味深い。当然この時期には、首都高速道路が横浜市内の路線を建設することは決まっていない。接続する横羽線自体が、そこを調査したのは日本道路公団(横浜羽田道路)であり、当然に首都高速道路が建設することにはなっていなかった。

基本コンセプトは下記のとおり。

横浜高速道路計画 (1)

 そこで作られた路線網が下記のものである。

横浜都市高速道路網計画図

横浜高速道路インターチェンジ及びランプ

 ここにいう「インターチェンジ」は「ジャンクション」、「ランプ」は「出入口」と考えていただければよい。

横浜高速道路計画 (2)

横浜高速道路計画 (4)

 東京都心と同じく運河を活用した路線計画について触れられている。横浜市内であれば大岡川等だ。

 

 能書きはともかく、計画された各路線を紹介していこう。

1 臨港線

横浜高速1号臨港線(首都高速道路計画)

 現在の横羽線の一部であろう。

横浜駅IC

横浜駅インター

桜木町IC

山下町IC

2 都心環状線

横浜高速道路2号都心環状線(首都高速道路計画)

 大岡川、中村川、堀川といった横浜市内中心地の河川上を一方通行で環状線を形成している。

大岡川に首都高速環状線ができる計画だった (2)

 ここを高速道路が走るはずだったのだ。

大岡川に首都高速環状線ができる計画だった (1)

 この向こうには臨海線と分岐する桜木町インターチェンジが作られるはずだった。

 放射状路線と接続する吉野町インターチェンジはラウンドアバウト型式を採用している。最近日本でもラウンドアバウトが実用に供されるようになったが、50年以上前の日本でこのようにラウンドアバウトを積極的に計画していたことは驚きだ。

吉野町IC

3 磯子線・横須賀線

横浜高速道路3号磯子線(首都高速道路計画)_stitch

 今や、横浜市内の首都高未成線といえば、磯子線が有名だが、当初は湾岸線の計画はなく、こちらが横須賀方面へのメインルートとなる計画だったようだ。

杉田IC

4 弘明寺線・鎌倉線

横浜都市高速4号弘明寺・鎌倉賀線(首都高速計画)_stitch

 この路線は、現在に至るまで高規格な道路はないといってよいのかな?

日野IC

5 花見台線・町田線

横浜都市高速5号花見台・町田線(首都高速計画)_stitch

 現在の首都高狩場線、横浜新道(国道16号区間)と保土ケ谷バイパスか。

 下図「花見台インターチェンジ」は、現在の「新保土ケ谷インターチェンジ」であろう。その中「横浜バイパス」は「横浜新道」のことだが、ここもラウンドアバウトもどき?で処理しようとしているが、今の交通量では無理だろうなあ。

花見台IC

6 三ツ沢線

横浜都市高速6号三ツ沢線(首都高速計画)

 現在の首都高三ツ沢線と同じか。

三ツ沢IC

7 郊外環状線

横浜都市高速7号郊外環状線(首都高速計画)_stitch

 都心環状線と郊外環状線の2つの環状線を計画していた。今は首都高横浜環状線(北線、北西線)、環状2号線がある。

名瀬IC

岡津IC

今宿IC

中山IC

小机IC

子安IC

8 第四京浜

横浜都市高速8号第四京浜線(首都高速計画)_stitch

 第四京浜道路である。ネーミングのインパクトとしては一番大きい。国道246号を補強する形だったのだろうか。港北から東側の川崎市、都内等の接続がどのようになっていたかが気になる。

横浜高速道路建設順位

 これらの建設順位がこのように決められていた。

横浜市高速道路及び一般街路計画路線図

 高速道路だけでなく一般道も含めた将来構想図である。高速道路とは位置付けられていないが、ベイブリッジも計画されていることが分かる。

 横浜市都心部を拡大すると下記のとおりでる。

横浜市高速道路及び一般街路計画路線図2

おまけ ハマスタレジェンドマッチ スタメン発表・応援歌

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